こんにちは。星野和正です。
この冬は特に寒い日本列島でしたが、急に春の訪れを感じる今日この頃。 いかかお過ごしでしょうか?
アイテムが続々増えて、守備範囲も隙間無しのゲーリー製品。 私もほとんどの商品を愛用しております。
私のゲーリーボックスの一部です。
特にワームは「見せて」使う事の多いルアーのためか、カラーにより差が出ることが多々あります。
形だけでなく、カラーのローテーションも重要と言えるでしょう。
こちらはカットテールと4インチグラブのボックス。
カットテールは4インチだけでも、最低15色は持ち歩きます。
4インチグラブボックスは増え続け、20色以上になりました。
5インチスリムヤマセンコーと3インチシュリンプのボックス。
ジグヘッドワッキーの定番、5インチスリムヤマセンコーは14色です。
3インチシュリンプは霞水系のド定番。13色です。
そんな、カラーマニアな私。 自分の中では、大まかに以下のような基準があります。
・ベイトの種類、光量、水の色、狙うストラクチャーとボトム等の色に合わせる。
・魚が識別できているであろう色。
(まだ確実な内容ではないので、割愛させていただきます。)
・経験によるもの。このような事から分析して、最終的にキャストするカラーを決めています。
難しく聞こえてしまうかもしれませんが、これもバスフィッシングの楽しみのひとつ。
適当に選ぶより、ハマった時の喜びがあると思います。
そんなわけで、私がよく使うカラーの使い分け方をご紹介してみます。
#002 スモーク(ソリッド)・#150 スモーク/ブラックフレーク(同系統なので、まとめます。)
どこへ行く時も、必ず持って行くカラー。
クリア〜ステインウォーターでは基本と位置付け、カラーローテーションの軸としています。
特に晩春から初冬、ベイトフィッシュを意識しているバスに対して有効です。
ソリッド(#002)とゴマ入り(#150)がラインナップされているアイテムでは、光量や濁りで使い分け。
シルエットを強くしたい時はゴマ入りを使うようにしています。
#150は別名「ソルト&ペッパー」とも呼ばれ、古くから愛されています。
カットテール、ヤマセンコーでは必ず揃えておきたいカラーです。
#008 レッド(ソリッド)対サスペンドバス、ド定番カラー。
ノーシンカーのフォーリングでは基本になる色です。
基本的には「強い」色で、バスを遠くから引き寄せる事が出来ると思います。
また、古くから「スポーニングシーズンは赤」と言われている通り、春も有効。
多くのバスがプリスポーンの状態であった昨年4月の早明浦ダム戦では、2日目からこのカラーを投入。
明らかにバスの反応が変わり、20人抜きに貢献してくれました。
2008年の七色ダム戦では、5インチヤマセンコーのノーシンカーでアフターの58cmをゲットしています。
#031 パールホワイト/シルバーフレーク大雨等で泥や赤土系の茶色い濁りが入った時に使用。 私の中では「ド茶濁り」最強カラーです。
また、視認性の良さを活かして、グラビングバズにもぴったり。
「濁りが酷くて…」と折れそうになった時、助けてくれるカラーだと思います。
2005年の亀山ダム戦では、台風による強烈な濁りの中で貢献してくれました。
#042 ウォーターメロン(ソリッド)・#194 ウォーターメロンペッパー(同系統なので、まとめます。)
大人気の定番カラー。
水の色に合わせようとすると、自然とこのカラーをチョイスする場面が多々あります。
ウィードエリアにもぴったりです。
ソリッド(#042)とゴマ入り(#194)では、光量や濁りで使い分け。
シルエットを強くしたい時はゴマ入りを使うようにしています。
日焼けさせて使うのもお気に入り。(写真・上)
「薄いグリーンパンプキン」という位置付けで使っています。
#131 シナモン/ブルーフレーク・#215 ニューシナモン/スモールブルーフレーク(同系統なので、まとめます。)
霞ヶ浦水系ド定番カラー。
1995年に通い始めたころから、この水系で最も使っていたカラーです。
特にジャンボグラブの#131、4インチグラブの#215にはだいぶ助けられました。
シナモンはエビ系イメージ。 エビをメーンベイトにしている場面では外せません。
ブルーのラメはステインウォーターで、絶妙なアピールをしてくれます。
同色のフラスカートと4インチグラブを合わせて、ライトテキサスリグで使うのが近年のマイフェイバリットです。
#157 スモーク/ブラック&パープルフレークワカサギレイクでのド定番カラー。
ワームが使えた頃の芦ノ湖、河口湖、現在の野尻湖などでは、最も人気があるカラーのひとつでした。
ワカサギには淡水魚には少ない紫の色素が含まれるということで、この色が効くのだと思われます。
特に4インチグラブでのジグヘッドリグのスイミング、5インチスリムヤマセンコーのジグヘッドワッキーは
このカラーの良さが活かせます。
#169 チャート/チャート&ライムフレーク秋のドシャロー、ド定番カラー。
特に4インチヤマセンコーのテキサスリグは、破壊力のある組み合わせです。
その派手さから人には敬遠されてしまう事もあるカラーですが、バスとっては強過ぎる色ではありません。
同色のフラスカートと4インチグラブを合わせたフットボールジグは、スモールマウスバスにもオススメ。
バンクをリフト&フォールで攻めたり、フラットでライトリグの合間にローテーションで入れると効果があります。
#177 スモーク/シルバー&ブラックフレーク#002、#150と同じく、ベイトフィッシュ系基本カラー。
ジグヘッドリグやノーシンカーリグ、ラバージグトレーラーに合わせて、スイミング系のアプローチでチョイス。
シルバーラメが入っていることで、バスを寄せて湧かせる力があると考えています。
特に4インチグラブ、4インチヤマセンコー、レッグワームでは必ず持っていたいカラーです。
#196 パンプキン/グリーン&ブラックフレークステイン〜マッディーレイクでは、必ず持っていたいカラー。
4インチグラブ、4インチヤマセンコー、クローシリーズ、シュリンプシリーズのテキサス、カットテールシリーズの
ネイルリグはシャローフラットレイクで外せません。
また、グリーンのラメはスモールマウスバスにも効果的。
野尻湖では2インチシュリンプ#196のキャロライナリグに、バックシートからあおられたことも印象的でした。
#213 ジューンバグ・#231 ファンタグレープ/スモールグリーンフレーク(同系統なので、まとめます。)
近年、再度人気が出て来た、濁り、スモール、ディープの定番カラー。
同色のフラスカートと4インチグラブを合わせて、ライトテキサスリグで使うのがマイフェイバリットです。
また、対スモールマウスバスでは紫+緑が強烈にアピール。
レッグワーム、頭をカットしたカットテール、4インチグラブのイモやジグヘッドリグがぴったりです。
#214 スモーク/ブルー&ブラック&ゴールドフレーク平成のギルカラー。(ちなみに昭和のギルカラーは#180。)
#177と同じく、ジグヘッドリグやノーシンカーリグ、ラバージグトレーラーに合わせて、スイミング系のアプローチで
チョイス。 もちろん、ブルーギルがメインベイトでなくても使います。
クリアウォーターでは#177、濁りやローライトでは#214と使い分けるのがよいでしょう。
#218 ワインペッパー・#219 ダークワインペッパー(同系統なので、まとめます。)
アフタースポーン、ターンオーバー、ド定番カラー。
アフターの頃、不思議なくらいに差をもたらしてくれることが多々あります。
このことから、6月前後は4インチカットテールは普段の倍以上は持ち歩くようにしています。
理由はまだわかりませんが、ちょうどエビのスポーニングに絡むからでしょうか?
また、ターンオーバーで効くというのは、河辺さんが以前から言われてきた事。
これも確かに差が出ることが多く、晩夏から秋にも外せないカラーです。
#239 パールホワイト/レインボーフレーク&ペッパー#031同様、大雨等で泥や赤土系の茶色い濁りが入った時に使用。 私の中では「ド茶濁り」最強カラーの一つです。
レインボーフレークが複雑な光を出すので、ローライトでも多用。
また、スピナーベイトやバズベイトのトレーラーにもぴったりなカラーです。
#240 ナチュラルプローブルーここ10年、私の使用量No.1カラー。 釣りに行ったら、投げない日はありません。
あえてキーワードを書くならば、「春」「岩」「白濁り」「脱皮」「石灰系の岩が多いリザーバー」ではありますが、
これらにこだわらなくても幅広く使えるカラーです。
近年、再注目されたブルー系のワーム。
まだ書き残すほど整理が出来ていないので詳しくは書けませんが、青は「地球規模」で外せない色だと思っています。
しっかり主張しながらも不自然さがなく、ハイプレッシャーな「時代」にあったこのカラー。
ローテーションに加えることを強くオススメします。
#241 シナモン(ソリッド)霞ヶ浦水系ド定番カラー。
この水系に通うアングラーにはその実績の高さで好まれ、「持っていない人はいないのでは?」というくらい人気が
あります。
エビ系イメージのシナモン。
私は特にカットテールシリーズ、ヤマセンコーシリーズ、シュリンプシリーズを使用する時は基本色としています。
#286 ダークパンプキンここ数年、使用量3位以内に入ることの多いお気に入り色。
特にボトム付近を狙う時に使用します。
ボトムマテリアルは赤土系だとベストマッチ。 エビにも化けてくれるカラーです。
シルエットをはっきり出したい時は#286。
少しボカシたい時や、水がクリアな時は#297にローテーションします。
高滝ダムでもファンが多いカラーです。
#297 グリーンパンプキン/ブラックフレーク近年、最も人気のあるカラー。
幅広く使える色で、多くのアイテムにラインナップされています。
私は緑と茶系のローテーションので#194→#297→#286と使い分け。
カラーに迷っている方には、まずオススメしちゃうカラーです。
#305 ベビーバス/レインボー&ゴールド&ブラックフレーククリアからステインウォーターにマッチ。
特に澄んだ時の北浦で水色には最高なカラーです。
ラメのゴールドは強めなカラーですが、スモールフレークであることによってマイルドにアピール。
リザーバーで白濁りした時、#240とローテーションするのもよいです。
#341 ダークブラウンブルーギル「ブルーギル」とありますが、もちろんブルーギル以外のベイトもイメージ出来ます。
個人的にはヨシノボリや、マッディーウォーターでのエビイメージで使用する事が多いです。
近年の使用量ランキング3位以内と、私も以前から愛用しているカラー。
マッディーウォーターはもちろん、ステイン〜クリアーウォーターではボトムやウッドカバーを攻める時に使用して
います。
“#286 ダークパンプキンペッパー”(使用量ランキング2位)と、ラメによるアピールを入れるか否かで使い分ける
ことが多いです。
#343 ウォーターメロンブルーギルこちらも「ブルーギル」とありますが、エビイメージで使用する事が多いカラー。
特に霞水系でいつもより水が澄んでいると感じる時に、“#305 ベイビーバス”とのローテーションで使用。
スイミングやフォール等、中層で見せて喰わせたい時に出番が多いカラーです。
クリアウォーターでのウィード絡みでも、しっくりきます。
最後に
ラメの選び方です。
ラメといえば基本的にワームのアピールを高めるものだと考えています。
特にゴールドラメやレッドラメは強いカラーと言えるでしょう。
これに対し、ブルーやシルバーはナチュラルなアピールをしてくれるカラーです。
「ソリッドカラーでは弱い」、「少し色調変化を出したい」、「湧かせたい」「ローライト」といったときにローテーションに
入れると効果的でしょう。
以上、私的な使い分け方でした。
マテリアルの良さ、種類の豊富さはもちろん、カラーが豊富なのもゲーリー製品の魅力の一つ。
ぜひ、色数を増やして、カラーローテーションの効果を試されることをお勧めいたします。
※これらの解説は「自称」カラーマニアな私が、経験と実績から得た個人的な考え方です。
アングラーによって考え方は異なりますし、生き物相手だけに様々な答えがあると思います。
ほかのファミリーと意見が違うところもあるかと思いますが、もちろんそれを否定するものでもありません。
それらをご了承いただいたうえで、参考にしていただけると幸いです。
■ゲーリーファミリー卒業のご報告先日、河辺さんがブログで書いてくださった通り、私、星野和正はゲーリーファミリーを卒業することになりました。
ファミリーの一員として活動出来たことは、とても幸せなことでした。
ゲーリー製品とゲーリーファミリーファンの方々はもちろん、私を応援して下さった方々、ゲーリーファミリーの方々、
ゲーリーインターナショナルの方々には感謝しております。
ありがとうございます。
日本に初上陸して以来、大好きで使い続けているゲーリーヤマモトのワームは、私のフィッシングライフに
たくさんの思い出を残してくれました。
これからも、私同様、皆様の楽しい釣りのお供になってくれることと思います。
また、どこかでお会いしましょう。
ありがとうございました。
星野和正
2013年度JB九州開幕戦で5位入賞することが出来ました!
JB九州 第1戦 北山湖 成績表 開催地の北山湖は例年になく厳しいフィールドコンディションで、九州の歴戦のツワモノ選手達が皆口を
揃えて釣れない・・と言うような状況でした。
1本釣れば高ポイント確実、リミットメイク出来さえすれば、表彰台確実?という噂が飛び交っていました。
自分も例に漏れず苦戦を強いられていましたが、前日プラで昼ごろの時合いに魚が上がってくるフラットを
見つけ、当日はそのスポットを中心としたストレッチで終日魚の供給を待つ釣りをすることにしました。
例年だとボトムをこする様にして行うミドストがこの時期非常に有効で、エコカットテールを使用するなどして
自分も得意な釣りなのですが、今年に限ってはもっとじっくりやった方が良いのか?また、湖がシャッド向けの
コンディションであるのか?とにかくいつも通りの攻め方では難しい、という状態でした。
そこで自分の用意したプランは、ブレイク下の魚狙いでエコグラブのテールをフィッシュテイル型にカットして
腹部に0.6gのネイルシンカーを入れたリグで、根掛かることなく常にアクションさせながらボトムをきっちり
トレースしてくるという釣り方。
狙う水深がフラット上で2m、ブレイク下で3mと浅かったのでジグヘッドだとこぼれ岩等にスタックしやすかった
ので、このリグを選択しました。
ぜひ試していただきたいと思いますが、スラッグを弾きながらアクションさせるとキレのいい小さなダートを
不規則に繰り返し、非常にいい動きが出ます。
もうひとつは、シャッドのショートジャークでフラットに差してきた魚を釣るという方法でした。
とにかく、緒戦でノーフィッシュだけは回避したかったので、少ない手がかりながらも腹をくくってエリアと釣り方を
絞って挑みました。
朝の間の時合いに差しているかも知れない魚狙いと、核心のスポットを昼の時合いに確実にキープしたかった
ので、スタートから終了まで終日スポットから動かず釣りをしました。
とは言うものの、魚からの反応がない時間が続き、11時過ぎにはかなり精神的にキテました・・。
なので11時半過ぎに600gオーバーが来たときは、辛い時間が長かったので、かなり痺れました!
その1時間後、やはり同じスポットから370g位の魚を釣り上げ、残り時間でなんとしてもリミットを揃えようと
頑張りましたがタイムアップとなり2本で帰着しました。
本当に釣れてない大会ではありましたが、まさか台に立てるとは思ってなかったので非常にびっくりしました。
とにかく厳しい状況の中、自分のプランを信じてやり切れたので、その点だけはとても満足しております。
いつもサポート頂いております、ゲーリーインターナショナル(株)様には大変感謝しております。
ありがとうございました!!
次戦以降、また気を引き締めなおしてがんばりたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。
杉山敏教