今大会の会場となったLake Champlainでは寒冷前線の通過に伴い、冷たい雨が降り、
水位も上昇していたが、単に魚を釣る上では良いコンディションだった。
初日5人のプロが20LBを越えるウェイトを持ち込んだが、ゲーリーの24LB4OZを
越えることはできなかった。
Lake Champlainはグッドコンディションのスモールマウスでも有名な湖でもあるが
ゲーリーの24LB4OZという驚異的なウェイトは全てラージマウスによるものであった。
これは単日ウェイトの記録としては2007年に記録された23LBを上回り、
FLW公式レコードとなった。
ゲーリーはスモールマウスとラージマウスが混在するエリアで釣りをしていたが
ラージの方がコンディションの良かったため、そこにいる3LB程度のスモールを
かわしながら釣っていった。
ルアーは自身が開発し、フィネスフィッシングに革命を起こした「ヤマセンコー」。
初日にはリグは明かさなかったが約15本のキーパーをキャッチした。
2日目にはウェイトこそ落ちたものの約20本のキーパーをキャッチ。
初日同様の釣り方で釣っていたが、多くのボートとバッティングするようになった
ことがウェイトダウンの要因となったようだ。
ゲーリーはヤマセンコーとチャターベイトでワンドの奥やボートドックを探っていった。
もちろんヤマセンコーは彼の十八番。
シャローのグラスエリアではスイムセンコーをトレーラーにしたチャターベイトを使用。
2日目の17LB8OZというウェイトも全てラージマウスによるものだった。
2日目終了時点で「明日のために場所を取っておいたから、自信はあるよ。」と語った。
3日目のウェイトは17LB5OZ。
3日目終了時点で暫定2位とひとつ順位を下げたが、内容には満足し、4日目を楽しみにしていた。
そして「僕が明日優勝するにはもう一度初日の記録を塗り替えなくちゃいけないと思ってる。
初日の24LB4OZをね。」と語った。
4日目はヤマセンコーのスキッピングでボートドックを攻めていった。
この釣りは初日にレコードとなるビッグウェイトをもたらしたが、4日間を戦い抜く中で
徐々に効果を失いつつあったのも事実である。
ボートドックのオーナーが冬に備えてドックを閉鎖し始めた事もパターンが成立
しなくなった原因の一つかもしれない。
しかし、1日に100か所以上ものドックを攻めたというゲーリーは、4日目も全て
ラージマウスで揃えて15LB11OZを持ち込んだ。
「今朝は新しいエリアから試してみたんだ。お昼頃にいいのを1本釣ったけど、そこで
粘るのはやめて勝負に出たよ。そこで5本釣る自信はあったけど優勝を狙うために
ギャンブルしたんだ。」と語った。
今大会でゲーリーがしていた普段と違う事と言えば、唯一ヤマセンコーにスクリューシンカーを
埋め込み、逆付けでセットしていた事だけだった
「バックスライドでボートドックの奥に入れるために逆付けにしてさらにスクリューシンカーを
埋め込んだんだよ。」とゲーリー。
さらに「大会のスピーチで『僕の商品を買ってくれるユーザーのみんなと従業員に感謝してる』
って言ったら、奥さんが『今までで最高のスピーチだったよ』って言ってくれたんだ。
もし、みんなをハッピーにする事が出来るなら僕はいつまでも釣りを続けるよ。」と笑った。
FLW Tour (Open) Lake Champlain 成績表写真提供
FLW Outdoors文章はFLW Outdoorsより抜粋
Translated by Kelly