ゲーリーヤマモト カスタムベイツ

GARY YAMAMOTO FISHING COLLECTION 2008
REPORT
2013.03.29
星野和正 カラー解説 / ゲーリーファミリー卒業の報告
こんにちは。星野和正です。


この冬は特に寒い日本列島でしたが、急に春の訪れを感じる今日この頃。 いかかお過ごしでしょうか?


アイテムが続々増えて、守備範囲も隙間無しのゲーリー製品。 私もほとんどの商品を愛用しております。


私のゲーリーボックスの一部です。





特にワームは「見せて」使う事の多いルアーのためか、カラーにより差が出ることが多々あります。
形だけでなく、カラーのローテーションも重要と言えるでしょう。


こちらはカットテールと4インチグラブのボックス。





カットテールは4インチだけでも、最低15色は持ち歩きます。
4インチグラブボックスは増え続け、20色以上になりました。


5インチスリムヤマセンコーと3インチシュリンプのボックス。





ジグヘッドワッキーの定番、5インチスリムヤマセンコーは14色です。
3インチシュリンプは霞水系のド定番。13色です。


そんな、カラーマニアな私。 自分の中では、大まかに以下のような基準があります。


・ベイトの種類、光量、水の色、狙うストラクチャーとボトム等の色に合わせる。


・魚が識別できているであろう色。
(まだ確実な内容ではないので、割愛させていただきます。)


・経験によるもの。



このような事から分析して、最終的にキャストするカラーを決めています。
難しく聞こえてしまうかもしれませんが、これもバスフィッシングの楽しみのひとつ。
適当に選ぶより、ハマった時の喜びがあると思います。
そんなわけで、私がよく使うカラーの使い分け方をご紹介してみます。









#002 スモーク(ソリッド)・#150 スモーク/ブラックフレーク
(同系統なので、まとめます。)


どこへ行く時も、必ず持って行くカラー。
クリア〜ステインウォーターでは基本と位置付け、カラーローテーションの軸としています。
特に晩春から初冬、ベイトフィッシュを意識しているバスに対して有効です。


ソリッド(#002)とゴマ入り(#150)がラインナップされているアイテムでは、光量や濁りで使い分け。
シルエットを強くしたい時はゴマ入りを使うようにしています。


#150は別名「ソルト&ペッパー」とも呼ばれ、古くから愛されています。
カットテール、ヤマセンコーでは必ず揃えておきたいカラーです。









#008 レッド(ソリッド)
対サスペンドバス、ド定番カラー。
ノーシンカーのフォーリングでは基本になる色です。


基本的には「強い」色で、バスを遠くから引き寄せる事が出来ると思います。
また、古くから「スポーニングシーズンは赤」と言われている通り、春も有効。
多くのバスがプリスポーンの状態であった昨年4月の早明浦ダム戦では、2日目からこのカラーを投入。
明らかにバスの反応が変わり、20人抜きに貢献してくれました。
2008年の七色ダム戦では、5インチヤマセンコーのノーシンカーでアフターの58cmをゲットしています。









#031 パールホワイト/シルバーフレーク


大雨等で泥や赤土系の茶色い濁りが入った時に使用。 私の中では「ド茶濁り」最強カラーです。
また、視認性の良さを活かして、グラビングバズにもぴったり。
「濁りが酷くて…」と折れそうになった時、助けてくれるカラーだと思います。
2005年の亀山ダム戦では、台風による強烈な濁りの中で貢献してくれました。









#042 ウォーターメロン(ソリッド)・#194 ウォーターメロンペッパー
(同系統なので、まとめます。)


大人気の定番カラー。
水の色に合わせようとすると、自然とこのカラーをチョイスする場面が多々あります。
ウィードエリアにもぴったりです。


ソリッド(#042)とゴマ入り(#194)では、光量や濁りで使い分け。
シルエットを強くしたい時はゴマ入りを使うようにしています。


日焼けさせて使うのもお気に入り。(写真・上)
「薄いグリーンパンプキン」という位置付けで使っています。









#131 シナモン/ブルーフレーク・#215 ニューシナモン/スモールブルーフレーク
(同系統なので、まとめます。)


霞ヶ浦水系ド定番カラー。
1995年に通い始めたころから、この水系で最も使っていたカラーです。
特にジャンボグラブの#131、4インチグラブの#215にはだいぶ助けられました。


シナモンはエビ系イメージ。 エビをメーンベイトにしている場面では外せません。
ブルーのラメはステインウォーターで、絶妙なアピールをしてくれます。
同色のフラスカートと4インチグラブを合わせて、ライトテキサスリグで使うのが近年のマイフェイバリットです。









#157 スモーク/ブラック&パープルフレーク


ワカサギレイクでのド定番カラー。
ワームが使えた頃の芦ノ湖、河口湖、現在の野尻湖などでは、最も人気があるカラーのひとつでした。
ワカサギには淡水魚には少ない紫の色素が含まれるということで、この色が効くのだと思われます。
特に4インチグラブでのジグヘッドリグのスイミング、5インチスリムヤマセンコーのジグヘッドワッキーは
このカラーの良さが活かせます。









#169 チャート/チャート&ライムフレーク


秋のドシャロー、ド定番カラー。
特に4インチヤマセンコーのテキサスリグは、破壊力のある組み合わせです。


その派手さから人には敬遠されてしまう事もあるカラーですが、バスとっては強過ぎる色ではありません。
同色のフラスカートと4インチグラブを合わせたフットボールジグは、スモールマウスバスにもオススメ。
バンクをリフト&フォールで攻めたり、フラットでライトリグの合間にローテーションで入れると効果があります。









#177 スモーク/シルバー&ブラックフレーク


#002、#150と同じく、ベイトフィッシュ系基本カラー。
ジグヘッドリグやノーシンカーリグ、ラバージグトレーラーに合わせて、スイミング系のアプローチでチョイス。
シルバーラメが入っていることで、バスを寄せて湧かせる力があると考えています。


特に4インチグラブ、4インチヤマセンコー、レッグワームでは必ず持っていたいカラーです。









#196 パンプキン/グリーン&ブラックフレーク


ステイン〜マッディーレイクでは、必ず持っていたいカラー。
4インチグラブ、4インチヤマセンコー、クローシリーズ、シュリンプシリーズのテキサス、カットテールシリーズの
ネイルリグはシャローフラットレイクで外せません。


また、グリーンのラメはスモールマウスバスにも効果的。
野尻湖では2インチシュリンプ#196のキャロライナリグに、バックシートからあおられたことも印象的でした。









#213 ジューンバグ・#231 ファンタグレープ/スモールグリーンフレーク
(同系統なので、まとめます。)


近年、再度人気が出て来た、濁り、スモール、ディープの定番カラー。
同色のフラスカートと4インチグラブを合わせて、ライトテキサスリグで使うのがマイフェイバリットです。


また、対スモールマウスバスでは紫+緑が強烈にアピール。
レッグワーム、頭をカットしたカットテール、4インチグラブのイモやジグヘッドリグがぴったりです。









#214 スモーク/ブルー&ブラック&ゴールドフレーク


平成のギルカラー。(ちなみに昭和のギルカラーは#180。)
#177と同じく、ジグヘッドリグやノーシンカーリグ、ラバージグトレーラーに合わせて、スイミング系のアプローチで
チョイス。 もちろん、ブルーギルがメインベイトでなくても使います。


クリアウォーターでは#177、濁りやローライトでは#214と使い分けるのがよいでしょう。









#218 ワインペッパー・#219 ダークワインペッパー
(同系統なので、まとめます。)


アフタースポーン、ターンオーバー、ド定番カラー。
アフターの頃、不思議なくらいに差をもたらしてくれることが多々あります。
このことから、6月前後は4インチカットテールは普段の倍以上は持ち歩くようにしています。
理由はまだわかりませんが、ちょうどエビのスポーニングに絡むからでしょうか?


また、ターンオーバーで効くというのは、河辺さんが以前から言われてきた事。
これも確かに差が出ることが多く、晩夏から秋にも外せないカラーです。









#239 パールホワイト/レインボーフレーク&ペッパー


#031同様、大雨等で泥や赤土系の茶色い濁りが入った時に使用。 私の中では「ド茶濁り」最強カラーの一つです。
レインボーフレークが複雑な光を出すので、ローライトでも多用。


また、スピナーベイトやバズベイトのトレーラーにもぴったりなカラーです。









#240 ナチュラルプローブルー


ここ10年、私の使用量No.1カラー。 釣りに行ったら、投げない日はありません。


あえてキーワードを書くならば、「春」「岩」「白濁り」「脱皮」「石灰系の岩が多いリザーバー」ではありますが、
これらにこだわらなくても幅広く使えるカラーです。


近年、再注目されたブルー系のワーム。
まだ書き残すほど整理が出来ていないので詳しくは書けませんが、青は「地球規模」で外せない色だと思っています。
しっかり主張しながらも不自然さがなく、ハイプレッシャーな「時代」にあったこのカラー。
ローテーションに加えることを強くオススメします。









#241 シナモン(ソリッド)


霞ヶ浦水系ド定番カラー。
この水系に通うアングラーにはその実績の高さで好まれ、「持っていない人はいないのでは?」というくらい人気が
あります。


エビ系イメージのシナモン。
私は特にカットテールシリーズ、ヤマセンコーシリーズ、シュリンプシリーズを使用する時は基本色としています。









#286 ダークパンプキン


ここ数年、使用量3位以内に入ることの多いお気に入り色。
特にボトム付近を狙う時に使用します。
ボトムマテリアルは赤土系だとベストマッチ。 エビにも化けてくれるカラーです。


シルエットをはっきり出したい時は#286。
少しボカシたい時や、水がクリアな時は#297にローテーションします。


高滝ダムでもファンが多いカラーです。









#297 グリーンパンプキン/ブラックフレーク


近年、最も人気のあるカラー。
幅広く使える色で、多くのアイテムにラインナップされています。
私は緑と茶系のローテーションので#194→#297→#286と使い分け。


カラーに迷っている方には、まずオススメしちゃうカラーです。









#305 ベビーバス/レインボー&ゴールド&ブラックフレーク


クリアからステインウォーターにマッチ。
特に澄んだ時の北浦で水色には最高なカラーです。

ラメのゴールドは強めなカラーですが、スモールフレークであることによってマイルドにアピール。
リザーバーで白濁りした時、#240とローテーションするのもよいです。









#341 ダークブラウンブルーギル


「ブルーギル」とありますが、もちろんブルーギル以外のベイトもイメージ出来ます。
個人的にはヨシノボリや、マッディーウォーターでのエビイメージで使用する事が多いです。


近年の使用量ランキング3位以内と、私も以前から愛用しているカラー。
マッディーウォーターはもちろん、ステイン〜クリアーウォーターではボトムやウッドカバーを攻める時に使用して
います。
“#286 ダークパンプキンペッパー”(使用量ランキング2位)と、ラメによるアピールを入れるか否かで使い分ける
ことが多いです。









#343 ウォーターメロンブルーギル


こちらも「ブルーギル」とありますが、エビイメージで使用する事が多いカラー。

特に霞水系でいつもより水が澄んでいると感じる時に、“#305 ベイビーバス”とのローテーションで使用。
スイミングやフォール等、中層で見せて喰わせたい時に出番が多いカラーです。


クリアウォーターでのウィード絡みでも、しっくりきます。






最後にラメの選び方です。

ラメといえば基本的にワームのアピールを高めるものだと考えています。
特にゴールドラメやレッドラメは強いカラーと言えるでしょう。
これに対し、ブルーやシルバーはナチュラルなアピールをしてくれるカラーです。

「ソリッドカラーでは弱い」、「少し色調変化を出したい」、「湧かせたい」「ローライト」といったときにローテーションに
入れると効果的でしょう。




以上、私的な使い分け方でした。






マテリアルの良さ、種類の豊富さはもちろん、カラーが豊富なのもゲーリー製品の魅力の一つ。


ぜひ、色数を増やして、カラーローテーションの効果を試されることをお勧めいたします。


※これらの解説は「自称」カラーマニアな私が、経験と実績から得た個人的な考え方です。
アングラーによって考え方は異なりますし、生き物相手だけに様々な答えがあると思います。
ほかのファミリーと意見が違うところもあるかと思いますが、もちろんそれを否定するものでもありません。
それらをご了承いただいたうえで、参考にしていただけると幸いです。






■ゲーリーファミリー卒業のご報告


先日、河辺さんがブログで書いてくださった通り、私、星野和正はゲーリーファミリーを卒業することになりました。


ファミリーの一員として活動出来たことは、とても幸せなことでした。


ゲーリー製品とゲーリーファミリーファンの方々はもちろん、私を応援して下さった方々、ゲーリーファミリーの方々、
ゲーリーインターナショナルの方々には感謝しております。


ありがとうございます。





日本に初上陸して以来、大好きで使い続けているゲーリーヤマモトのワームは、私のフィッシングライフに
たくさんの思い出を残してくれました。


これからも、私同様、皆様の楽しい釣りのお供になってくれることと思います。


また、どこかでお会いしましょう。


ありがとうございました。


星野和正




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